CT・MRI検査前に薬は飲んでも大丈夫?中止したほうがいい薬はある?放射線技師が解説
こんにちは。放射線技師のPotetoです。
CT検査やMRI検査を受ける前に、
「朝の薬は飲んでもいいですか?」
「薬を飲んでしまったけど検査できますか?」
と不安になったことはありませんか?
実際、検査当日に患者さんからよくいただく質問の一つです。
結論からお伝えすると、ほとんどの薬は普段どおり服用して問題ありません。
ただし、検査内容や薬の種類によっては、一時的に中止したり、飲むタイミングを調整したりする場合があります。
今回は、CT・MRI検査前の服薬について、患者さんが知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。

自己判断で薬を中止しないことが一番大切
最も大切なのは、自己判断で薬を中止しないことです。
「検査だから薬を飲まない方がいいのかな?」と思ってしまう方もいますが、血圧の薬や心臓の薬などは、自己判断で中止すると体調を崩してしまう可能性があります。
そのため、病院から特別な指示がない限り、普段どおり服用する薬がほとんどです。

CT・MRI検査前に飲んでもよい薬
一般的には、次のような薬は通常どおり服用することが多いです。
- 血圧の薬
- 心臓の薬
- 不整脈の薬
- コレステロールの薬
- 胃薬
- アレルギーの薬
もちろん病院によって指示が異なる場合がありますので、事前に案内がある場合はその内容を優先してください。
注意が必要な薬
糖尿病の薬
糖尿病のお薬を飲んでいる方は注意が必要です。
- メトホルミン
- メトグルコ
- グリコラン
などのメトホルミン製剤は、ヨード造影剤を使用するCT検査では、一時的に休薬を指示されることがあります。
これは非常にまれですが、腎機能が低下した状態でメトホルミンを服用すると、乳酸アシドーシスという重い副作用のリスクが高まる可能性があるためです。
ただし、すべての患者さんが休薬するわけではありません。
腎機能や施設の運用によって対応が異なりますので、病院からの説明に従ってください。
インスリン
検査前に食事制限がある場合は、インスリンにも注意が必要です。
食事を摂らずに普段どおりインスリンを使用すると、低血糖になる危険があります。
そのため、食事制限の有無やインスリンの種類・検査時間によって調整方法が異なります。
糖尿病で通院している先生や、検査を依頼した先生の指示に従いましょう。
MRI検査では薬を飲めないことはほとんどありません
MRI検査では、薬そのものが磁石に反応することは基本的にありません。
そのため、MRIだから薬を中止するというケースはほとんどありません。
ただし、鎮静剤を使用する検査や、絶食が必要な検査では例外があります。
また、貼り薬や湿布などはMRI検査で注意が必要な場合があります。金属成分を含む貼付薬や、発熱する可能性のある貼り薬は外していただくことがあります。

造影CT・造影MRIでは病院からの説明を確認しましょう
造影剤を使用する検査では、
- 食事制限
- 水分摂取
- 服薬
について案内されることがあります。これは、安全に検査を行うためです。
説明用紙を受け取っている場合は、必ず一度目を通しておきましょう。
飲み忘れた場合はどうしたらいい?
「飲んではいけないと思って飲まなかった」という患者さんも時々いらっしゃいます。
そんなときは、検査前に放射線技師や看護師へ伝えてください。
薬の種類によっては、検査を予定どおり行える場合もありますし、主治医へ確認したうえで対応することもあります。
自己判断せず、まず相談することが大切です。
薬を飲んでしまった場合はどうする?
反対に、「飲んではいけない薬を飲んでしまったかもしれない」と不安になる方もいます。
その場合も、まずは慌てずにスタッフへ伝えてください。
薬の種類、検査内容、造影剤の使用有無によって対応は変わります。
薬を飲んだからといって、必ず検査が中止になるわけではありません。
状況を確認したうえで、医師や看護師と連携して判断します。

検査前には「薬を飲んでいいのかな?」と不安になる方が本当に多くいらっしゃいます。
迷ったときは、無理に自己判断せず、病院へ電話で確認していただくのが一番安心です。
私たちも、安全に検査を受けていただけるよう、医師や看護師と連携しながら確認を行っています。
よくある質問
Q. 血圧の薬は飲んでもいい?
多くの場合は普段どおり服用します。ただし、病院から別の指示がある場合はその指示に従ってください。
Q. 市販薬やサプリメントは?
多くは問題ありませんが、検査内容によっては確認が必要な場合もあります。心配な場合は受付時にお伝えください。
Q. 検査当日に薬を飲んでしまいました。
まずは落ち着いてください。多くの場合は検査できますので、受付や放射線技師へ必ずお知らせください。
まとめ
- 自己判断で薬を中止しない
- 多くの薬は普段どおり服用できる
- 糖尿病薬やインスリンは注意が必要
- 造影CTでは病院ごとの指示を確認する
- 困ったら病院へ相談することが一番大切
薬は病気を治療するための大切なお薬です。
検査前だからといって自己判断で中止するのではなく、病院からの案内を確認し、不安なときは遠慮なく医療スタッフへ相談してくださいね。
参考文献
- 日本医学放射線学会・日本放射線科専門医会「ヨード造影剤使用に関するガイドライン」
- American College of Radiology (ACR). ACR Manual on Contrast Media.
- European Society of Urogenital Radiology (ESUR). ESUR Guidelines on Contrast Agents.
- 更新日:2026/6/28
- 執筆:診療放射線技師【Poteto/放射線管理士/放射線被ばく相談員/マンモグラフィ撮影認定技師】
- 参考:本ページは医療現場の一般的な運用に基づきます。個別の判断は担当医とご相談ください。
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