MRI検査当日、マグネットジェルネイルを取らずに来てしまった…大丈夫?【お悩み相談③】
こんにちは。放射線技師のPotetoです。
今回は、MRI検査前によくいただくご質問をもとにした【お悩み相談③】です。
「MRI検査当日、マグネットジェルネイルを取らずに来てしまいました。
このまま検査を受けても大丈夫でしょうか?」
ネイルはすぐに落とせるものではないため、 気づいた瞬間、とても不安になりますよね。
今回は、マグネットジェルネイルとMRI検査の関係について、 施設ごとの違いも含めて、わかりやすく解説します。
撮影できるかどうかは「施設の判断」によって異なります
まず結論からお伝えします。
マグネットジェルネイルをしていても、
MRI検査ができるかどうかは施設によって異なります。
一律に「絶対ダメ」「必ず大丈夫」と言えるものではありません。
なぜマグネットジェルネイルが問題になることがあるの?
MRI検査では、
- 非常に強い磁石(磁場)
を使用します。
マグネットジェルネイルは、 磁性体の微粒子(金属成分)を含んでいるため、 MRI検査で注意が必要になることがあります。

考えられる影響は主に3つあります
安全面の問題
金属成分が含まれている場合、
- ごくわずかな違和感
- 発熱感
を感じる可能性がゼロではありません。
そのため、安全を最優先し、 ネイルの有無を確認します。
画像への影響
手や指の近くを撮影するMRI検査では、
- 画像に乱れが出る
- 評価が難しくなる
ことがあります。
頭部や体幹部のMRIでは影響が出にくい場合もありますが、 撮影部位によって判断が変わります。
強い磁場による影響
微量であっても磁性体を含む場合、 MRI検査室ではリスク評価が必要になります。
そのため、施設ごとに基準が設けられています。
「マグネットジェルネイル」と「普通のジェルネイル」の違い
一般的なジェルネイルは、 金属成分を含まないものが多いため、 MRI検査で問題にならないことがほとんどです。
一方で、マグネットジェルネイルは、磁性体を利用した特殊なネイルのため、MRI検査では注意が必要になります。
当日気づいた場合、どうすればいい?
もしMRI検査当日に、「ネイルを取らずに来てしまった…」と気づいた場合は、
- 自己判断せず
- 必ず放射線技師に伝えてください
施設によっては、
- 検査内容を確認したうえで実施可能
- 撮影部位によっては問題なし
- 安全上の理由で延期
と判断されることがあります。

マグネットジェルネイルは、見た目だけでは判断が難しいこともあります。
「これ大丈夫かな?」と迷ったら、遠慮せずにお伝えください。

今後のために知っておきたいポイント
- MRI検査前はネイルの種類も確認する
- マグネット・金属系ネイルは事前相談がおすすめ
- 施設ごとに判断基準が異なる
事前に確認することで、 検査当日の不安や延期を防ぐことができます。
まとめ:大丈夫かどうかは「施設の判断」です
- マグネットジェルネイルは注意が必要
- 撮影できるかは施設・検査内容によって異なる
- 自己判断せず必ず申告する
MRI検査は安全管理がとても重要な検査です。
少しでも不安なことがあれば、 放射線技師に相談することが一番の近道です。
参考文献
- 日本医学放射線学会「MRI検査の安全管理」
- 厚生労働省「医療機関における磁気共鳴画像診断装置の安全管理」
- RadiologyInfo.org「MRI Safety」
- 更新日:2026/1/21
- 執筆:診療放射線技師【Poteto/放射線管理士/放射線被ばく相談員/マンモグラフィ撮影認定技師】
- 参考:本ページは医療現場の一般的な運用に基づきます。個別の判断は担当医とご相談ください。
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