CT検査で「目を開けないで」と言われたのはなぜ?放射線技師が理由を解説【お悩み相談①】
こんにちは。放射線技師のPotetoです。
今回は、実際にいただいたご質問をもとにした【お悩み相談】です。
「頭のCT検査を受けたときに、検査中『目を開けないでください』と言われました。
そのとき理由の説明はなく、なぜなのか気になっています」
CT検査中は緊張する場面も多く、 理由がわからない指示があると不安になりますよね。
今回は、CT検査で「目を開けないで」と言われる理由について、 考えられる点をわかりやすく解説します。

多くの場合「レーザーを目に入れないため」です
まず結論からお伝えします。
CT検査で「目を開けないで」と言われる理由の多くは、
位置合わせに使うレーザー光を目に入れないためです。
CT検査では、撮影前に体の位置を正確に合わせるため、 赤いレーザー光を使用します。
このレーザーは強いものではありませんが、 安全のため、直接目に入らないよう配慮しています。

CT検査で使われる「レーザー」って何?
CT装置には、
- 体の中心を合わせる
- 撮影する位置を正確に決める
ためのレーザーが付いています。
このレーザーは、
- 放射線ではない
- 撮影のための目印
ですが、目に直接当てる必要はありません。
特に頭部CTでは、 レーザーが顔や目の近くを通る位置になるため、 念のため目を閉じてもらうことがあります。
「目を動かさないため」という理由も考えられる?
ご質問の中にあった、「目の神経など細かい場所を見るから?」という点についても解説します。確かに、
- 目の周囲
- 視神経の近く
を詳しく見る検査では、 わずかな動きも画像に影響することがあります。
ただし、その場合は、
- 「目を動かさないでください」
- 「まばたきをしないでください」
など、もう少し具体的な指示が出ることが多いです。
そのため、単に「目を開けないで」と言われた場合は、 動きの影響よりもレーザー対策である可能性が高いと考えられます。
目を閉じていても、検査結果に影響はある?
「目を閉じることで、検査に影響が出るのでは?」 と心配される方もいます。
結論としては、目を閉じていても、CT検査の結果には影響しません。目を開けている・閉じていることで、 放射線の写り方が変わることはありません。
安心して、指示に従っていただいて大丈夫です。
理由がわからないときは、聞いても大丈夫
CT検査中は、
- 流れ作業のように進む
- 一つ一つ説明がないこともある
ため、疑問が残ることがあります。
もし、「どうして今の指示が必要なんだろう?」と感じたら、 検査前や検査後に聞いても問題ありません。
放射線技師は、 患者さんに安心して検査を受けてもらうことを大切にしています。
まとめ:目を開けないでと言われても、心配はいりません
- 多くの場合、レーザーを目に入れないための指示
- 放射線による影響ではない
- 目を閉じても検査結果には影響しない
- 疑問があれば聞いてOK
CT検査中の指示には、 安全に・正確に検査を行うための理由があります。
少しでも安心して検査を受けていただけたら嬉しいです。
参考文献
- 日本医学放射線学会「CT検査の安全管理」
- RadiologyInfo.org「Computed Tomography (CT)」
- 更新日:2026/1/20
- 執筆:診療放射線技師【Poteto/放射線管理士/放射線被ばく相談員/マンモグラフィ撮影認定技師】
- 参考:本ページは医療現場の一般的な運用に基づきます。個別の判断は担当医とご相談ください。
- 免責:本サイトの情報は個別診療に代わるものではありません。
