CT・MRI検査の結果を当日に聞けないのはなぜ?放射線技師が理由を解説【お悩み相談②】
こんにちは。放射線技師のPotetoです。
今回は、患者さんからよくいただくご質問をもとにした【お悩み相談②】です。
「CTやMRIの検査を受けたのに、その日に結果を聞けませんでした。
どうして当日に教えてもらえないのでしょうか?」
検査を受けたあと、 すぐに結果を知りたいと思うのはとても自然なことです。
今回は、CT・MRI検査の結果を当日に聞けない理由について、 医療現場の流れに沿ってわかりやすく解説します。

CT・MRI検査は「撮ってすぐ結果が出る検査」ではありません
まず結論からお伝えします。
CT・MRI検査の結果を当日に伝えられないのは、
正確な診断を行うために必要な工程があるからです。
- 説明を後回しにしている
- 結果を隠している
といった理由ではありません。
CT・MRIの画像は「その場で完成」ではありません
レントゲン検査やエコー検査は、 撮影した画像をその場で確認できることが多い検査です。
一方、CT・MRI検査では、
- 多数の断面画像を取得
- 画像の再構成処理
- 条件の違う画像を作成
といった工程が必要になります。
特にMRI検査では、 画像の作成・確認に時間がかかることが珍しくありません。
結果の説明は「医師のみ」が行います
とても重要なポイントです。CT・MRI検査の結果(診断)は、必ず医師が説明します。
法律上、
- 異常があるかどうか
- 病気の可能性
- 経過が良いか悪いか
といった診断につながる内容を、 放射線技師が患者さんにお伝えすることはできません。
そのため、
- 医師が画像を確認する時間
- 診察の場
が必要になります。
医師が画像をじっくり確認する必要があります
CT・MRIの画像は、
- 情報量が非常に多い
- 小さな変化を見逃さない必要がある
検査です。
医師は、
- 複数の画像を見比べる
- 過去画像と比較する
- 症状や検査結果と照らし合わせる
といった作業を行い、 慎重に判断しています。
そのため、撮影後すぐに説明ができないことがあります。

「遠隔読影」を行っている病院もあります
近年、病院によっては、遠隔読影(えんかくどくえい)を導入しているところもあります。
遠隔読影とは、
- 撮影した画像を専門の医師へ送信
- 別の場所で画像を詳しく確認
してもらう仕組みです。この場合、
- 結果が返ってくるまで3日〜1週間程度かかる
こともあります。これは、より専門的で正確な診断を行うための体制です。
「当日に聞けない=悪い結果」ではありません
結果を当日に聞けないと、「何か悪いものが見つかったのでは…」と不安になる方も多いです。
ですが、当日に結果が出ないことと、検査結果の良し悪しは関係ありません。
単純に、
- 確認に時間が必要
- 診察のタイミングの問題
であることがほとんどです。
まとめ:当日説明ができないのは「正確な診断のため」
- CT・MRIは画像作成に時間がかかる
- 診断は医師のみが行う
- 情報量が多く慎重な確認が必要
- 遠隔読影では数日かかることもある
CT・MRI検査の結果を当日に聞けないのは、 より正確で責任ある説明を行うためです。
不安な気持ちは自然なことです。 わからないことがあれば、遠慮なく医療スタッフに尋ねてください。
参考文献
- 日本医学放射線学会「画像診断の役割」
- 厚生労働省「医療提供体制について」
- RadiologyInfo.org「How Radiology Helps Patients」
- 更新日:
- 執筆:診療放射線技師【Poteto/放射線管理士/放射線被ばく相談員/マンモグラフィ撮影認定技師】
- 参考:本ページは医療現場の一般的な運用に基づきます。個別の判断は担当医とご相談ください。
- 免責:本サイトの情報は個別診療に代わるものではありません。
