放射線検査で動いてしまったらどうなる?再撮影は必要?やさしく解説
こんにちは。放射線技師のPotetoです。
レントゲンやCT、MRI検査のあと、こんな不安を感じたことはありませんか?
「少し動いてしまったけど大丈夫だったかな…」
「動いたせいで、もう一度撮り直しになる?」
検査中は緊張しますし、完全に動かないのはとても難しいものです。 今回は、放射線検査で動いてしまった場合にどうなるのか、 再撮影が必要になるケースについて、わかりやすく解説します。
少し動いたからといって、必ず再撮影になるわけではありません
まず安心してほしいことがあります。
検査中に少し動いた=必ず再撮影、ではありません。
放射線技師は、撮影した画像をその場で確認し、 診断に使えるかどうかを判断しています。
問題なく評価できる画像であれば、 そのまま検査は終了します。
なぜ「動かないでください」と言われるの?
放射線検査では、体が動くと次のような影響が出ることがあります。
- 画像がぼやける
- 本来見たい部分がズレてしまう
- 小さな異常が分かりにくくなる
これはカメラで写真を撮るとき、 シャッターの瞬間に動くとブレるのと同じイメージです。
正確な診断のために、 「動かないでください」という声かけが行われています。
どんなときに再撮影が必要になるの?
再撮影が必要になるのは、主に次のような場合です。
- 体が大きく動いて画像がぼやけた場合
- 撮影したい部位が画像に入っていない場合
- 息止めがうまくいかず、評価が難しい場合
このようなときは、 正しい診断ができない可能性があるため、 やむを得ず再撮影を行います。
検査の種類によって「動き」の影響は違います
レントゲン検査
撮影時間が一瞬なので、 少しの動きであれば影響しないことも多いです。
CT検査
短時間ですが、息止めが重要な検査です。 息止めがずれると、再撮影が必要になることがあります。
MRI検査
検査時間が長く、 わずかな動きでも画像に影響が出やすい検査です。
そのため、MRIでは特に 「できるだけ動かない」ことが大切になります。

咳やくしゃみ、痛みなど、自分ではどうにもならない動きもあります。無理に我慢せず、つらい場合は検査前や途中でもお声がけください。
再撮影になると、被ばくは大丈夫?
再撮影と聞くと、 「被ばくが増えてしまうのでは?」と不安になりますよね。
放射線技師は、
- 本当に必要な場合のみ再撮影
- 最小限の範囲・回数で撮影
を意識して検査を行っています。無駄に撮影回数を増やすことはありません。

動いてしまいそうなとき、できること
検査前に次のことを伝えていただくと、 対応できる場合があります。
- 痛みがある
- 息止めが苦手
- 長時間同じ姿勢がつらい
クッションを入れたり、 声かけのタイミングを調整したりすることで、 楽に検査ができることもあります。
まとめ:動いてしまっても、必要以上に心配しなくて大丈夫
- 少し動いても再撮影にならないことは多い
- 再撮影は診断に必要な場合のみ行う
- 放射線技師が画像を確認して判断している
- つらいときは我慢せず伝えてOK
検査中に「動いてしまったかも…」と感じても、 まずは安心してください。
正しい診断につなげるために、 放射線技師が責任をもって判断しています。

参考文献
- ICRP Publication 103「The 2007 Recommendations of the ICRP」
- 日本医学放射線学会「放射線診断の安全管理」
- RadiologyInfo.org「Patient Safety」
- 更新日:2026/1/20
- 執筆:診療放射線技師【Poteto/放射線管理士/放射線被ばく相談員/マンモグラフィ撮影認定技師】
- 参考:本ページは医療現場の一般的な運用に基づきます。個別の判断は担当医とご相談ください。
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