どうしてこんなに待ち時間があるの?MRI検査編|放射線技師が理由をやさしく解説
こんにちは。放射線技師のPotetoです。
MRI検査を受けるとき、患者さんからよくこんな声を聞きます。
「なかなか呼ばれない…」
「CTよりもずいぶん待つ気がする」
MRI検査は、実は他の検査と比べて待ち時間が長くなりやすい検査です。 今回は、その理由をMRI検査の特徴と検査の流れから、わかりやすく説明します。

MRI検査は、そもそも検査時間が長い
まず大前提として、MRI検査は
レントゲンやCTと比べて、1人あたりの検査時間が長い
という特徴があります。
撮影する部位や内容にもよりますが、
- 20分程度で終わる検査
- 40分以上かかる検査
もあり、CT検査(5〜10分程度)と比べると大きな差があります。
1人の検査時間が長いということは、 次の患者さんの呼び出しも遅くなりやすいということになります。

動いてしまうと「再撮影」が必要になります
MRI検査は、とても繊細な検査です。
撮影中に、
- 体が動いてしまう
- 無意識に力が入る
と、画像がぼやけてしまい、 診断に使用できない画像になることがあります。
その場合、
同じ部位をもう一度撮り直す必要があります
再撮影が入ると、その分検査時間は長くなります。
また、後ろに控えている患者さんの待ち時間にも影響します。
検査途中でお手洗いに行くと、最初からやり直しになることも
MRI検査では、撮影前に
- 体の位置を細かく調整
- 撮影範囲を正確に設定
しています。
そのため、検査の途中で
「お手洗いに行きたい」
となった場合、
- 位置合わせをすべてやり直す
- 撮影の最初から再開する
必要が出てくることが多いです。
結果として、検査時間が大幅に延びることがあります。

💬 放射線技師からのひとこと
MRI検査は途中で中断すると、最初から撮り直しになることが多いため、検査前にお手洗いを済ませておくのがおすすめです。
また、検査前に不安なことや気になることがあれば、遠慮せず放射線技師や看護師にお尋ねくださいね。
MRI検査は「金属を絶対に入れない」ための準備が必要です
MRI検査では、強い磁石を使用しています。
そのため、
- アクセサリー
- 金属のついた衣類
- 湿布や貼付薬
など、あらゆる金属を検査室に持ち込まない必要があります。
安全のため、
- 着替え
- 念入りな金属チェック
を行っており、これにも時間がかかります。
この準備があるため、MRI検査はCT検査よりも 検査前の待ち時間が長く感じやすいのです。

救急患者が検査の間に入ることがあります
MRI検査では、
特に脳外科の救急患者が優先されることが多い
という特徴があります。
脳梗塞などの脳外科疾患では、 MRI検査で得られる情報が非常に多く、 早急な検査が必要になるためです。
そのため、予約検査の合間に 救急のMRI検査が入ることがあります。
救急が入る前に、あえて検査室を空けることもあります
救急患者が来るという連絡が事前に入ると、
予約患者さんの検査が途中で中断されないように
少し早めの段階で検査室を空けることがあります。
一見すると
「検査室が空いているのに呼ばれない」
と感じる場面ですが、 これは安全でスムーズな検査を行うための調整です。
まとめ:MRI検査は「時間がかかる理由」がたくさんあります
- MRIは1人あたりの検査時間が長い
- 動くと再撮影が必要になる
- 途中退出は最初からやり直しになることが多い
- 金属チェックと着替えに時間がかかる
- 脳外科救急が優先されやすい
MRI検査の待ち時間は、 安全で正確な検査を行うために必要な時間でもあります。
不安なことや体調の変化があれば、 遠慮せずスタッフに声をかけてくださいね。
参考文献
- RadiologyInfo.org「Magnetic Resonance Imaging (MRI)」
- 日本医学放射線学会「MRI検査の安全管理」
- 厚生労働省「医療機関におけるMRI安全管理指針」
- 更新日:2026/1/13
- 執筆:診療放射線技師【Poteto/放射線管理士/放射線被ばく相談員/マンモグラフィ撮影認定技師】
- 参考:本ページは医療現場の一般的な運用に基づきます。個別の判断は担当医とご相談ください。
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