どうしてこんなに待ち時間があるの?CT検査編|放射線技師が流れをやさしく解説
こんにちは。放射線技師のPotetoです。
CT検査を受ける際、患者さんからとてもよく聞かれるのがこんな声です。
「検査自体はすぐ終わったのに、どうしてこんなに待ったんだろう?」
「まだ呼ばれないけど、何か問題があったのかな…?」
実は、CT検査は撮影そのものは短時間ですが、 その前後に必要な準備や確認がとても多い検査です。
今回は、CT検査の待ち時間が長く感じられる理由を、 検査の流れに沿ってわかりやすく説明します。

まずは「CT検査室の前室」へご案内します
CT検査では、いきなり検査室に入るのではなく、 まず検査室の前室(準備室)へご案内します。
金属類がついていないかの確認
前室では、
- アクセサリー
- 金属のついた衣類
- 湿布や貼付薬・カイロ
などが検査部位についていないかを確認します。
もし金属類がついていた場合は、 検査着へ着替えていただく必要があります。
この着替えの時間も、待ち時間の一部になります。
問診票・同意書を再確認します
CT検査、特に造影CTの場合は、 安全確認がとても重要です。
そのため、検査室内や前室で、
- 持参していただいた問診票
- 造影検査の同意書
を、担当看護師が患者さんご本人と一緒に再確認します。
これは、
- 記載漏れがないか
- 内容に変更がないか
を確認するためで、 安全な検査のために欠かせない工程です。
造影検査がある場合は「針を刺す」時間が必要です
造影CT検査で、
- 事前に造影剤を入れるための針が入っていない場合
は、検査前にその場で針を刺します。
血管の状態によっては、
- 少し時間がかかる
- 慎重に場所を選ぶ
必要があり、ここでも数分〜十数分かかることがあります。

これらの前室に入ってからの一連の流れで、長い場合は30分ほどかかることもあります。
検査室に入ってからは、実はあまり時間はかかりません
前室での準備が終わると、いよいよCT検査室に入ります。
検査室では、
- 寝台に横になっていただく
- 体の位置を調整する
- 息止めの練習をする
などを行い、撮影を開始します。
検査室に入ってからの時間は、多くの場合5〜10分程度です。
「思っていたよりすぐ終わった」と感じる方が多いのは、このためです。

検査後も、すぐに帰れるとは限りません
撮影が終わると、再び前室へ戻ります。
造影検査の場合は、
- 入っている針を抜く
- 出血がないか確認する
といった対応が必要です。
その後、着替えを行いますが、
- すぐ終わる方
- 体の不自由さなどで10分ほどかかる方
と、患者さんによって時間に差があります。

救急患者が入ると、待ち時間が延びることがあります
CT検査は、
- 撮影時間が短い
- 得られる情報が多い
という特徴があるため、 救急患者の検査として非常によく使われます。
そのため、検査の途中で、
命に関わる救急患者が優先される
ことがあります。
これは決して順番を軽視しているわけではなく、 医療現場として必要な対応です。
まとめ:CT検査は「準備と対応」に時間がかかります
- CT検査自体は短時間で終わる
- 金属確認・着替え・書類確認に時間がかかる
- 造影検査では針を刺す工程がある
- 検査後の処置や着替えにも時間差がある
- 救急対応で待ち時間が延びることがある
待ち時間が長く感じられると、不安になるのは当然です。 ですが、その時間は安全に正確な検査を行うための大切な準備でもあります。
もし不安なことや体調の変化があれば、 遠慮せずスタッフに声をかけてくださいね。
参考文献
- RadiologyInfo.org「Computed Tomography (CT) – Patient Preparation」
- 日本医学放射線学会「CT検査の安全管理」
- 日本放射線技術学会「診療放射線技師業務指針」
- 更新日:2026/1/8
- 執筆:診療放射線技師【Poteto/放射線管理士/放射線被ばく相談員/マンモグラフィ撮影認定技師】
- 参考:本ページは医療現場の一般的な運用に基づきます。個別の判断は担当医とご相談ください。
- 免責:本サイトの情報は個別診療に代わるものではありません。
