放射線技師は検査中に何を見ている?実はこんなところを確認しています
こんにちは。放射線技師のPotetoです。
放射線検査を受けているとき、操作室にいる放射線技師が モニターをじっと見ている姿を目にしたことはありませんか?
「ちゃんと撮れているのかな?」
「何をそんなに確認しているんだろう?」
実は、放射線技師は検査中、たくさんのポイントを同時に確認しています。 今回は、患者さんには見えにくい「検査の裏側」で、 放射線技師が何を見て、何を考えながら検査をしているのかを、やさしく解説します。
検査が始まる前から、確認はすでに始まっています
検査が始まる前、放射線技師はまず安全に検査が行えるかを確認します。
金属類が検査部位にないか
アクセサリー、ボタン、湿布、貼付薬など、 検査部位に写り込んだり、危険につながる金属類がないかを確認します。
検査の禁忌に該当しないか
MRIであれば、体内金属や医療機器の有無、 造影検査であれば、アレルギー歴や腎機能など、 検査を行ってよい状態かどうかをチェックします。
これらはすべて、患者さんの安全を守るための大切な確認です。
検査が始まったら「正しく撮れているか」を見ています
検査が始まると、放射線技師はまず 適切な姿勢で検査が行えているかを確認します。
体がまっすぐになっているか
体がねじれていたり、傾いていると、 正しい位置関係がわからなくなってしまいます。
そのため、
- 体がまっすぐか
- 左右のズレがないか
を細かくチェックしています。
撮影したい場所が、きちんと入っているか
撮影範囲の中に、
- 医師が見たい部位が入っているか
- 少し足りない・はみ出していないか
を確認します。
もし足りていなければ、 その場で撮影範囲を調整します。
撮影角度は適切か
同じ部位でも、角度が少し違うだけで見え方が変わります。
放射線技師は、診断しやすい角度になるよう、 細かく調整しながら撮影を行っています。
撮影中は「ブレ」と「安全」を同時に確認しています
息止めがしっかりできているか
CTやレントゲンでは、息止めがとても重要です。
息止めがうまくできないと、
- 画像がブレる
- 正確な評価ができない
ことがあります。
放射線技師は、 画像にブレが出ていないかをリアルタイムで確認しています。
緊急を要する所見がないか
放射線技師は診断を行うことはできませんが、 明らかに緊急性が高い変化が疑われる場合には、 速やかに医師へ報告を行います。
そのため、放射線技師は 病気の所見についても知識として理解しておく必要があります。
撮影すべき範囲がすべて撮れているか
撮影が終わったあとも、
- 必要な範囲が欠けていないか
- 追加撮影が必要ないか
を確認しています。

画像だけでなく、検査中の患者さんの様子にも常に注意を向けています。 息苦しそうではないか、気分が悪くなっていないかなど、体調の変化があればすぐ対応できるよう見守っています。

「何も言われない」のは、問題ないことが多いです
検査中、放射線技師から特に声がかからないと、
「大丈夫なのかな?」
と不安になる方もいます。
ですが、
スムーズに検査が進んでいるときほど、特別な声かけは少ない
ことが多いです。
問題があれば、必ず技師から説明や指示がありますので、 安心して検査を受けてください。
放射線技師は「見えない安心」を支えています
放射線技師は、
- 安全に検査ができているか
- 正確な画像が撮れているか
- 緊急性がないか
を常に確認しながら検査を行っています。
患者さんには見えにくい部分ですが、 安心して検査を受けていただくための大切な役割です。
まとめ
- 検査前から安全確認は始まっている
- 体の位置・撮影範囲・角度を細かくチェックしている
- 撮影中はブレと安全性を同時に確認
- 緊急性が疑われる場合は医師へ報告している
- 何も言われないときは、順調なことが多い
検査中に不安なことがあれば、 どんなことでも遠慮なく放射線技師に声をかけてくださいね。
参考文献
- 診療放射線技師法(厚生労働省)
- 日本放射線技術学会「診療放射線技師の役割」
- RadiologyInfo.org「The Radiologic Technologist」
- 最終更新日 2026/1/8
- 執筆者 Poteto (診療放射線技師/放射線管理士/放射線被ばく相談員/マンモグラフィ撮影認定技師)
- 免責 本サイトの情報は個別診療に代わるものではありません。
