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🧲 MRI検査って安全なの?正しく知って安心して受けよう

yukape9020

こんにちは、放射線技師のPotetoです。

「MRIって大きな機械で音もうるさいし、なんだか怖そう…」「放射線は出てないって聞くけど本当?」 そんな疑問や不安をお持ちの方に向けて、MRIのしくみと安全性について、できるだけわかりやすくご紹介します。

この記事では、MRIが使う磁石や電波の正体放射線との違い妊娠中や金属がある人の注意点など、 正確な医学情報(一次資料)に基づいて、患者さんにも安心して読んでいただける内容をまとめました。

最後まで読んでいただければ、MRIがなぜ「安全性の高い検査」とされているのかが、きっとよくわかるはずです。

✅ MRIは「放射線を使わない」検査です

MRI(磁気共鳴画像診断:Magnetic Resonance Imaging)は、X線や放射線を一切使用しない画像検査です。

以下の2つのエネルギーを用いて画像を作成します:

  • 強い磁石(静磁場)
  • 高周波の電波(RF波:ラジオ波)

放射線による被ばくがないため、非常に安全性の高い検査とされています。

🔍 磁石や電波を使って本当に安全?

以下は、それぞれの仕組みと安全性に関する正確な情報です。

【1】静磁場(Static Magnetic Field)

  • MRIでは1.5~3テスラ(T)の強い磁場を使用(地磁気は約0.00005T)
  • 体内の水素原子の向きを整えるために使用
  • 3T以下の磁場による健康への長期的悪影響は、科学的根拠がありません

参考文献:ICNIRP 2009, FDA, ICRP

【2】高周波(Radiofrequency: RF波)

  • 64~128MHzの非電離放射線(=DNAを切断するエネルギーはない)
  • 人体の水素原子を励起 → 戻る信号で画像化
  • 体温上昇を防ぐため、SAR(比吸収率)で管理

参考文献:ICNIRP Guidelines 2020, IEC 60601-2-33

👥 MRI検査で注意が必要な方

以下に該当する場合は、必ず事前に申告してください:

該当者注意点
ペースメーカー、ICDMRI非対応機種では禁忌(対応機種も確認必要)
金属が体内にある方クリップ、人工関節、脳内シャントなどは材質確認必須
妊娠中の方非造影MRIは原則施行可能、造影剤は慎重使用
閉所恐怖症鎮静薬やオープンMRIの選択肢あり

👶 妊娠中のMRIは大丈夫?

  • 放射線は使用しないため、胎児への被ばくはありません
  • 妊娠2期以降のMRIは原則安全(ICRP, ACR)
  • ただし、造影剤(ガドリニウム製剤)は胎盤を通過するため、原則使用しない

参考文献:ICRP Pub.84(2000)、ACR MR Safety Manual(2024)

📈 MRIと他の画像検査の比較

検査名放射線の有無被ばく量(目安)
胸部レントゲンあり約0.05 mSv
腹部CTあり約6.0~10.0 mSv
MRIなし0 mSv

✅ まとめ:MRIは非常に安全な検査

  • 被ばくはゼロ、安全性は国際基準で確認されている
  • 金属・機器を体内に持つ方や妊娠中の方は事前確認が重要
  • 画像の解像度が高く、診断価値が非常に高い

安心して検査を受けるためにも、事前の問診と確認が大切です。

📚 参考文献・一次情報

  • ICNIRP. Guidelines on static magnetic fields. Health Phys. 2009;96(4):504–514.
  • ICNIRP. Guidelines on RF electromagnetic fields (100 kHz–300 GHz). Health Phys. 2020;118(5):483–524.
  • ICRP Publication 84: Pregnancy and Medical Radiation. 2000.
  • American College of Radiology (ACR). Manual on MR Safety. 2024.
  • FDA: MRI Safety Guideline
  • 日本磁気共鳴医学会「MRI安全性ガイドライン」(2022)
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