放射線防護の3原則ってなに?~放射線から体を守る~
Poteto
放射線技師Potetoのブログ
「お腹の赤ちゃんに影響が出ないか心配…」という声は多く聞かれます。
しかし、結論から言えば:
👉 妊娠中であっても、必要な検査は安全に受けられます。
医療で使用される放射線は、適切に管理された量であり、胎児に有害な影響が出ることは極めてまれです。
放射線の影響は、以下のような要因により決まります:
実際には、ほとんどの検査が安全とされる線量範囲内で行われています。
線量(mGy) | 胎児への影響 |
---|---|
~50 mGy | ほとんどの医療検査はこの範囲。影響なし。 |
50~100 mGy | 影響の可能性は低いが、やや注意が必要。 |
100 mGy以上 | 催奇形性や発育障害のリスクが統計的に報告あり。 |
📌 通常のCTやレントゲン検査では100 mGy以上に達することはほとんどありません。
影響が懸念されるのは以下のような状況です:
☑ ただし、通常の診断検査でこのような線量に達することはまずありません。
まずは落ち着いてください。
1回の検査による被ばくでは、胎児へのリスクは非常に低いとされており、
ICRPや日本産婦人科放射線研究会も妊娠継続の中止は必要ないとしています。
気になる場合は、医師や放射線技師にご相談ください。
よくある不安 | 正しい知識 |
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妊娠中にレントゲンは危ない? | 必要な検査は安全です |
放射線が赤ちゃんに残る? | 放射線は蓄積しません |
少しでも被ばくすると危険? | 通常の検査ではリスクは極めて低い |
気づかずCTを受けた | 通常は問題ありません。医師と相談を |