放射線被ばくって蓄積するの?【正しく知ろう放射線のこと】
yukape9020
Radiation
こんにちは、放射線技師のPotetoです。
「MRIって大きな機械で音もうるさいし、なんだか怖そう…」「放射線は出てないって聞くけど本当?」 そんな疑問や不安をお持ちの方に向けて、MRIのしくみと安全性について、できるだけわかりやすくご紹介します。
この記事では、MRIが使う磁石や電波の正体、放射線との違い、妊娠中や金属がある人の注意点など、 正確な医学情報(一次資料)に基づいて、患者さんにも安心して読んでいただける内容をまとめました。
最後まで読んでいただければ、MRIがなぜ「安全性の高い検査」とされているのかが、きっとよくわかるはずです。
MRI(磁気共鳴画像診断:Magnetic Resonance Imaging)は、X線や放射線を一切使用しない画像検査です。
以下の2つのエネルギーを用いて画像を作成します:
放射線による被ばくがないため、非常に安全性の高い検査とされています。
以下は、それぞれの仕組みと安全性に関する正確な情報です。
参考文献:ICNIRP 2009, FDA, ICRP
参考文献:ICNIRP Guidelines 2020, IEC 60601-2-33
以下に該当する場合は、必ず事前に申告してください:
該当者 | 注意点 |
---|---|
ペースメーカー、ICD | MRI非対応機種では禁忌(対応機種も確認必要) |
金属が体内にある方 | クリップ、人工関節、脳内シャントなどは材質確認必須 |
妊娠中の方 | 非造影MRIは原則施行可能、造影剤は慎重使用 |
閉所恐怖症 | 鎮静薬やオープンMRIの選択肢あり |
参考文献:ICRP Pub.84(2000)、ACR MR Safety Manual(2024)
検査名 | 放射線の有無 | 被ばく量(目安) |
---|---|---|
胸部レントゲン | あり | 約0.05 mSv |
腹部CT | あり | 約6.0~10.0 mSv |
MRI | なし | 0 mSv |
安心して検査を受けるためにも、事前の問診と確認が大切です。