放射線・放射能・放射性物質の違いは?わかりやすく解説
Poteto
放射線技師Potetoのブログ
こんにちは。放射線技師のPotetoです。
「放射線を浴びるのは病院の検査のときだけ」と思っていませんか?
実は、私たちは普段の生活の中でも、自然から少しずつ放射線を受けています。
病院での検査による放射線被ばくと、日常生活で受ける自然放射線。
この2つを比べてみると、「医療で受ける放射線はどのくらい特別なのか」「どのくらいの量なら安全なのか」が、ぐっとイメージしやすくなります。
この記事では、自然放射線と医療被ばくの違いをわかりやすく比較しながら、安心して検査を受けるための正しい知識をお伝えします。
日本人が一年間に自然放射線(宇宙線・地殻放射線・食品やラドンなど)から受ける平均的な被ばく量は、
以下は医療で使われる主な検査別の被ばく量の目安です:
| 検査名 | 実効線量(mSv) | 自然放射線との比較 |
|---|---|---|
| 頭部CT | 約2–3 mSv | 自然放射線の1年分超 |
| 胸部CT | 約5–7 mSv | 自然放射線の約2〜3年分 |
| 腹部CT | 約8–10 mSv | 自然放射線の約3〜5年分 |

| 項目 | 被ばく量(mSv/年) |
|---|---|
| 自然放射線(日本人平均) | 約2.1 mSv |
| 医療被ばく(日本人平均) | 約2.6 mSv |
環境省によると、自然放射線が約2.1 mSv、医療による被ばくは年間平均2.6 mSvとされています
自然から受ける放射線と、病院で受ける検査による放射線量はそれぞれ比較できますが、どちらも生活に影響を及ぼすようなレベルではありません。検査が必要なときは、安心して医療を受けてください。