病院で何度も名前と生年月日を聞かれるのはなぜ?間違いを防ぐための大切な確認
こんにちは。放射線技師のPotetoです。
病院に来ると、こんなふうに感じたことはありませんか?
「さっきも聞かれたのに、また名前と生年月日を聞かれた…」
「受付でも、検査室でも、何回も同じことを言っている気がする」
実はこの確認、患者さんを守るためにとても重要な意味があります。 今回は、なぜ病院で何度も名前と生年月日を確認するのかを、実際の体験談を交えてお話しします。
病院では「患者さんの取り違え」を絶対に防ぐ必要があります
病院では、
- 診察
- 血液検査
- 画像診断検査
- 点滴や注射
など、さまざまな医療行為が行われています。
これらはすべて、正しい患者さんに、正しい内容で行われなければなりません。
もし患者さんを間違えてしまうと、 検査内容や治療内容がまったく違うものになってしまう可能性があります。
そのため病院では、 「念のため」ではなく「必ず確認する」というルールが設けられています。

受付番号で呼んでいても、順番通りとは限りません
私の勤務先では、患者さんを受付番号でお呼びしています。
一見すると、番号順に呼ばれると思われがちですが、実際には検査内容によって 番号順に呼べないこともあります。
検査の準備状況や、検査の種類、救急対応などによって、 順番が前後することがあるからです。
実際にあった「確認で防げた」体験談
実際の現場で、こんなことがありました。
番号を呼び、検査室に患者さんが入ってこられましたが、 氏名と生年月日を確認すると、 呼び出した患者さんとは別の方であることがわかりました。
後からわかったのは、
- 番号の聞き間違い
- 順番通りだと思い込んでいた
という、ちょっとした勘違いが重なっていたということです。
このとき、もし確認をせずに検査を進めていたら、 まったく違う検査を受けてしまう可能性がありました。
氏名と生年月日の確認をしっかり行ったことで、 大きな間違いを防ぐことができました。
なぜ「名前」だけでなく「生年月日」も確認するの?
「名前が合っていればいいのでは?」 と思われる方もいるかもしれません。
ですが、
- 同じ名字・同じ名前の患者さん
- 似た読み方の名前
は、意外と多くいらっしゃいます。
生年月日を一緒に確認することで、 本人確認の精度がぐっと高まります。
病院内のあちこちで聞かれるのには理由があります
受付、会計、血液検査、画像診断検査など、 病院の中では何度も名前と生年月日を聞かれます。
これは、それぞれの場所で「ここでも間違いがないか」を確認しているという意味があります。
「さっき確認したから大丈夫」ではなく、 各場面で改めて確認することが、 患者間違いを防ぐ仕組みになっています。
患者さんにお願いしたいこと
何度も聞かれると、 「面倒だな」「信頼されていないのかな」 と感じることもあるかもしれません。
ですが、”患者さんご自身を守るための確認”だと思っていただけると嬉しいです。
毎回、落ち着いて フルネームと生年月日を答えていただくことで、 安全な医療につながります。

体調不良や意識状態などの理由で、患者さんご本人に確認ができない場合は、ご家族や一緒に来院されている方に確認を行うことがあります。
これも患者間違いを防ぐための大切な確認ですので、ご協力をお願いします。
まとめ
- 名前と生年月日の確認は患者間違い防止のため
- 受付番号は必ずしも順番通りではない
- 聞き間違いや思い込みは誰にでも起こる
- 何度も確認するのは安全のための仕組み
病院で何度も同じことを聞かれても、 それは「大切に扱われている証拠」でもあります。
安心して医療を受けていただけるよう、 ご理解とご協力をお願いします。
参考文献
- 厚生労働省「医療安全対策について」
- 日本医療機能評価機構「患者誤認防止対策」
- World Health Organization (WHO)「Patient Identification」
- 更新日:2026/1/13
- 執筆:診療放射線技師【Poteto/放射線管理士/放射線被ばく相談員/マンモグラフィ撮影認定技師】
- 参考:本ページは医療現場の一般的な運用に基づきます。個別の判断は担当医とご相談ください。
- 免責:本サイトの情報は個別診療に代わるものではありません。
