Q. 家族への影響は?近づいて大丈夫? A. 体からごく微量の放射線が出ますが、通常の生活で問題になるレベルではありません。乳児や妊婦さんに長時間密着する予定がある場合は、当日の接触時間をやや短めにする等の配慮をお願いすることがあります。
Q. CTやMRIでは代用できないの? A. CT/MRIは形(解剖)に強く、核医学は働き(機能)に強い検査です。目的に応じて使い分けます。
Q. アレルギーは心配? A. 体質によってはまれに反応が起こることがあるため、薬剤アレルギー歴は事前にお知らせください。
Q. 妊娠中は受けられますか? A. 原則慎重に適応を検討します。必要性・緊急性が高い場合を除き、代替法の検討を行います。
まとめ
核医学検査は体内からの放射線をカメラでとらえ、臓器の機能を評価する検査です。
被ばくはCTと同程度かそれ以下の範囲で、必要最小限に管理されています。
薬剤は時間とともに減少・排出されます。生活上の影響は通常ごくわずかです。
ご不安や授乳・妊娠の可能性があれば、事前に遠慮なくご相談ください。
参考文献
ICRP Publication 128. Radiation Dose to Patients from Radiopharmaceuticals: A Compendium of Current Information Related to Frequently Used Substances. Ann. ICRP 44(2S), 2015.
ICRP Publication 105. Radiological Protection in Medicine. Ann. ICRP 37(6), 2007.