🧲 MRI検査って安全なの?正しく知って安心して受けよう
yukape9020
Radiation
「レントゲンを何度も受けると、放射線が体にたまっていくのでは…?」
そんな不安の声をよく耳にします。でも実際は――
👉 放射線(エネルギーそのもの)は体に蓄積しません。
X線やγ線といった放射線は、一瞬で体を通り抜けたり、体内で吸収されたりして、
体に「残る」ことはありません。ただし、細胞やDNAに与える影響は一時的に残ることがあります。
放射線自体が蓄積することはありませんが、繰り返し被ばくを受けると、「影響」が積み重なる可能性があります。
これが「累積被ばく(cumulative dose)」という考え方です。
✅ 放射線自体は体に残らないが、被ばくの影響は累積する可能性がある
この点を混同しないことが大切です。
はい、安全性に十分配慮されています。
医療被ばくは、必要性があると判断された場合に限られ、国際的なガイドラインに基づき最小限の線量で行われています。
検査名 | 実効線量(mSv) | 参考 |
---|---|---|
胸部レントゲン | 約0.1 | 自然放射線の数日分 |
頭部CT | 約2.0 | |
腹部CT | 約8.0 | |
PET-CT | 約25 | |
骨密度検査(DXA法) | 0.001未満 | 極めて低線量 |
ここで注意すべきは、「放射線」と「放射性物質」の違いです。
☢ 放射性物質(例:ヨウ素131やセシウム137)は、体内に取り込まれると一定期間残ります(これが体内被ばく)。
→ 原発事故や一部の放射線治療(内用療法)などで問題になります。
🩺 一方、医療用のレントゲンやCT、MRIなどの診断検査では放射線のみを使うため、体に何も残りません。
よくある誤解 | 正しい知識 |
---|---|
放射線は体にたまる | ❌ 放射線そのものは蓄積しません |
繰り返すと危険 | ✅ 累積により影響が増す可能性はあります |
医療被ばくは避けるべき | ❌ 必要な検査はリスクより利益が大きい |
必要な放射線検査を過度に恐れることで、診断の遅れや治療のチャンスを逃してしまうことの方が、はるかに大きなリスクになります。