放射線検査のよくある質問(FAQ)|不安をやさしく解決

よくある質問
Poteto

こんにちは 放射線技師のPotetoです

被ばく・妊娠・造影剤・検査準備など、よくある不安をQ&Aでまとめました。気になる項目からご覧ください。

よくある質問

Q
一般・準備

Q. 予約前に何を伝えればいい?
A. 症状・妊娠の可能性・アレルギー・内服薬・腎機能など。

Q. 金属やアクセサリーは外す?
A. 多くの検査で外します。衣類の金具や補正下着にも注意してください。

Q. 食事や水分の制限はある?
A. 検査の種類によります。造影や鎮静がある場合は指示に従ってください。

Q
被ばくの不安

Q. 放射線の被ばく量は大丈夫?
A. 必要最小限で検査が行われています。不安な場合は放射線技師にご相談ください。自然放射線との比較、検査時のおおよその線量はこちらから。

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Q. 子どもや高齢者でも安全?
A. 年齢や体格に応じて条件を調整。不要な重複検査は避けます。

Q. 連続して検査するのは問題?
A. 必要性と代替可能性を都度評価。主治医と相談を。

Q
妊娠・授乳中

Q. 妊娠中にX線やCTを受けても大丈夫?
A. 緊急性・有用性を医師と比較検討します。腹部を避ける撮影や防護配慮も行います。

Q. 授乳中の検査・造影剤は?
A. 造影剤の種類で取扱いが異なります。事前申告が必要になります。

Q. 検査後に妊娠が判明したら?
A. まずは医療機関に相談してください。状況を整理し、必要に応じてフォローを行います。

Q
造影剤(CT/MRI)

Q. 造影剤でアレルギーは起きる?
A. まれに皮疹・息苦しさなどが起こります。既往の申告と観察体制により安全に配慮されています。

Q. 甲殻類アレルギーと造影剤の関係は?
A. “エビ・カニ=造影剤NG”は誤解。重要なのは造影剤での既往反応となります。

Q. 腎機能が悪い場合は?
A. eGFRや既往で判断が行われます。点滴・代替検査を検討することもあります。

Q. ビグアナイド系糖尿病薬は休薬が必要?
A. 腎機能・検査内容によるため医師の指示に従ってください。

Q
CT検査

Q. CTとレントゲンはどう違う?
A. CTは断層画像で詳細な診断に有用です。被ばくは検査目的に応じ最適化されています。

Q. 造影CTと単純CTの違いは?
A. 造影剤の使用有無です。血管や炎症の評価など目的により選択されています。

Q. CT前に食事は?
A. 造影がある場合は絶飲食の指示が行われる可能性があります。医師の指示に従ってください。

Q
MRI検査

Q. MRIは放射線を使う?
A. 使いません(電離放射線なし)。磁石と電波を用いた検査です。

Q. 金属が体内にあるが受けられる?
A. 機種・材質・部位によるため申告が必須です。資材などが特定できない際は、金属を入れた施設への確認等があり時間を要する場合があります。

Q. 閉所が苦手…対策は?
A. 目を閉じる・音の説明・音楽・鎮静など施設によって選択肢があります。

Q
レントゲン検査(X線)

Q. 胸部レントゲンはどんな検査?
A. 短時間で胸の状態を広く把握できます。放射線を使用しますので、妊娠可能性は事前申告を。

Q. 歯のレントゲンと身体のレントゲンは違う?
A. 目的・線量・範囲が異なります。歯科も必要最小限で実施されています。

Q
小児の検査

Q. 子どもの検査は怖がらない?
A. 説明・練習・保護者の付き添いなど工夫します。お子さんによって怖がらない方もいます。

Q. 同日に複数検査は可能?
A. 可能な場合もありますが、体力や時間配分を考慮し計画されます。

Q
当日の流れ・持ち物

Q. 当日の基本的な流れは?
A. 受付→更衣→説明→撮影→帰宅。施設によって観察時間の有無があります。検査内容によって待ち時間、検査時間は異なります。

Q. 持ち物は?
A. 保険証・診察券・お薬手帳・過去画像など。

Q
検査後のトラブル

Q. 帰宅後にじんましんが出た…
A. すぐに医療機関へ相談。症状・時刻・検査名を伝えてください。

Q. 気分不良や痛みが続く…
A. 受診や電話相談を検討しましょう。無理をせず指示に従ってください。

  • 更新日:2025-09-26
  • 執筆:診療放射線技師【Poteto/放射線管理士/放射線被ばく相談員/マンモグラフィ撮影認定技師】
  • 参考:本ページは医療現場の一般的な運用に基づきます。個別の判断は担当医とご相談ください。
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