CT検査

子どもの放射線検査は大丈夫?被ばくとリスクを正しく理解しよう【小児CT・レントゲン解説】

子どもの放射線検査は大丈夫?被ばくとリスクを正しく理解しよう
Poteto

こんにちは。放射線技師のPotetoです。

「子どもにレントゲンを撮っても大丈夫ですか?」
「CTは将来がんになるって本当ですか?」

小さなお子さんをもつ保護者の方から、よくいただく質問です。

結論からお伝えすると、医師が必要と判断した放射線検査は、利益がリスクを上回ると考えられています。大切なのは、正しく理解することです。

なぜ子どもの被ばくが心配されるの?

子どもは大人と比べて

  • 細胞分裂が活発
  • 成長途中である
  • これから生きる時間が長い

という特徴があります。そのため、理論上は放射線の影響を受けやすいとされています。

国際放射線防護委員会(ICRP)も、年齢が低いほど放射線感受性が高い可能性を示しています。

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実際の被ばく量はどのくらい?

代表的な検査の目安です(施設により異なります)。

  • 胸部レントゲン:約0.05mSv前後
  • 頭部CT:約2mSv前後
  • 腹部CT:約5mSv前後

日本人が1年間に自然界から受ける放射線は約2mSvです。

つまり
  • 胸部レントゲンは自然放射線の数日分程度
  • CTは数か月〜2年分程度

というイメージになります。

CTでがんになるの?

小児CTと将来の発がんリスクについては、いくつかの研究があります。

代表的な研究では、小児期にCT検査を受けた集団で、

  • 白血病
  • 脳腫瘍

のリスクがわずかに上昇した可能性が示唆されています。ただし重要なのは、絶対的な発症率は非常に低いということです。

CTを1回受けたからといって、 「将来必ずがんになる」というものではありません。

それでも検査を行う理由

小児CTは、

  • 頭を強く打ったときの出血確認
  • 虫垂炎の診断
  • 重い感染症の評価

など、命に関わる判断に使われます。検査をしないリスクの方が大きいと判断される場合に行われます。

小児検査では被ばくを減らす工夫がされています

現在の医療現場では、

  • 体格に合わせた線量調整
  • 必要最小限の撮影範囲
  • 撮影回数の制限

など、被ばく低減の取り組みが徹底されています。

ALARA(できるだけ低く)の原則に基づいて検査を行っています。

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子どもの検査は、私たちも特に慎重になります。
本当に必要な範囲だけを、できるだけ少ない線量で撮影しています。
不安なことは、遠慮なく聞いてください。

小児のCT検査

まとめ

  • 子どもは放射線の影響を受けやすい可能性がある
  • しかし検査の利益がリスクを上回るときに実施される
  • 現在は被ばく低減技術が進歩している
  • CT1回で将来必ずがんになるわけではない

大切なのは、必要性とリスクのバランスを正しく理解することです。

心配な場合は、検査前に必ず医師や放射線技師へ相談してくださいね。

  • 更新日:2025/2/26
  • 執筆:診療放射線技師【Poteto/放射線管理士/放射線被ばく相談員/マンモグラフィ撮影認定技師】
  • 参考:本ページは医療現場の一般的な運用に基づきます。個別の判断は担当医とご相談ください。
  • 免責:本サイトの情報は個別診療に代わるものではありません。

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放射線技師
総合病院に勤務している放射線技師のPotetoです!放射線に関する不安や疑問に寄り添うために、このブログを立ち上げました。日々の生活に役立つ放射線の知識や、放射線技師の仕事についてわかりやすく発信しています。
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