妊娠中の画像検査が心配な方へ|現役放射線技師がやさしく解説
妊娠中のX線・CT・MRI・超音波について、基本の考え方と受診時のポイントを整理しました。まずは「よくある質問」からご覧ください。
- よくある質問
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Q1. 妊娠中にX線検査は受けても大丈夫ですか?
A. 検査の必要性が高い場合、医師の判断のもとで影響を最小化する手順が選択されます。腹部を避ける撮影や防護の配慮など、施設で適切に対応します。詳しくはこちら
妊娠中の放射線検査って大丈夫?~赤ちゃんへの影響と正しい理解~Q2. CT検査は避けた方がいい?
A. 緊急性や診断上の有用性が高い場面では、リスクとベネフィットを比較して判断されます。代替可能なら超音波やMRIが選ばれることもあります。Q3. MRIは安全ですか?
A. MRIは電離放射線を用いません。造影剤の使用可否など個別判断が必要な点もあり、事前申告が重要です。Q4. 造影剤は使えますか?授乳はどうすれば?
A. 妊娠中・授乳中の造影剤は種類により取り扱いが異なります。必ず事前に申告し、医師・放射線科で相談ください。Q5. 胎児への影響を減らすためにできることは?
A. 妊娠の可能性の申告、過去画像の持参、検査の目的を伝えるなどで不要な重複検査を避けることができます。Q6. 緊急時はどう判断されますか?
A. 症状や病状進行のリスクが高い場合は、母体を守ることが最優先となり、医師の説明のもと適切な検査が選択されます。Q7. 妊娠に気づいていない時に撮影してしまった…
A. 多くの場合、慌てずにまず相談してください。担当医・放射線科で状況を整理し、必要に応じて説明やフォローが行われます。
検査別のポイント
レントゲン(X線)検査
胸部や四肢など、腹部を避ける撮影が多い検査は配慮のうえ実施可とされることがあります。
CT検査
緊急時や有用性が非常に高い場合に慎重に判断。代替があれば超音波/MRIも検討します。
MRI検査
電離放射線は使用していません。造影剤は個別判断となりますが、妊娠申告は必須です。
受診当日の流れ
準備チェック
- 妊娠(可能性含む)や授乳の申告
- 服薬・アレルギー歴・基礎疾患のメモ
- 過去の検査結果・画像があれば持参
- 金属・アクセサリー・補正下着は外せる服装で来院
- 小児同伴時は待機場所/付き添い担当を事前調整

- 更新日:2025-09-25
- 執筆:診療放射線技師【Poteto/放射線管理士/放射線被ばく相談員/マンモグラフィ撮影認定技師】
- 参考:本ページは医療現場の一般的な運用に基づきます。個別の判断は担当医とご相談ください。
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