放射線検査

バリウム検査は安全?腸閉塞の心配はある?放射線技師がやさしく解説

バリウム検査の安全性と腸閉塞
Poteto

こんにちは。放射線技師のPotetoです。

健康診断や精密検査で行われるバリウム検査

「バリウムって体に大丈夫なの?」
「腸閉塞になるって聞いたけど本当?」

初めて検査を受ける方はもちろん、 過去に検査を受けたことがある方でも、不安に感じる内容だと思います。

今回は、バリウムは安全なのか?という疑問を中心に、 よく一緒に話題になる発泡剤についても補足しながら、 放射線技師の立場でわかりやすく解説します。

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バリウム検査は安全性に配慮して行われています

まず結論からお伝えします。

バリウム検査は、長年にわたり行われてきた検査で、 適切な管理のもとでは安全性の高い検査です。

ただし、まれに注意が必要なケースがあるため、 検査前の問診や検査後の注意点がとても重要になります。

そもそもバリウムって何?

バリウム検査で使われるバリウムは、 正式には硫酸バリウムという物質です。

このバリウムには、次の特徴があります。

  • 体に吸収されない
  • 消化されない
  • 便として体外に排出される

そのため、体の中に蓄積したり、血液に入ったりすることはありません。

バリウムで腸閉塞になるって本当?

「バリウムで腸閉塞になる」という話を聞いて、 不安になる方も多いと思います。

これは完全に間違いではありませんが、 正しく理解することが大切です。

バリウムが腸閉塞の原因になることは、非常にまれですが、ゼロではありません。

バリウムは水分が少ないと腸の中で硬くなりやすい性質があります。

排出がうまくいかない場合、 腸の中で詰まってしまう可能性があります。

腸閉塞のリスクが高くなる人

次のような方は、特に注意が必要です。

  • 普段から強い便秘がある方
  • 腸の手術を受けたことがある方
  • 腸の動きが弱いと言われたことがある方
  • ご高齢の方

そのため検査前には、 便秘や手術歴について詳しく確認しています。

検査後に大切なこと:安全に排出するために

バリウム検査後のトラブルを防ぐために、 次のことがとても大切です。

水分をしっかり摂る

検査後は、 普段より多めの水分摂取がすすめられます。

排便の確認

白っぽい便(バリウム便)が出ていれば、 体外に排出されているサインです。

便秘が続く場合や腹痛がある場合は、 早めに医療機関へ相談してください。

一緒に飲む「発泡剤」は安全なの?

バリウム検査では、 バリウムと一緒に発泡剤を飲むことがあります。

発泡剤は、胃の中で空気を発生させ、 胃の形をより見やすくするためのものです。

発泡剤も、通常は安全に使用されている薬剤です。

一時的にお腹の張りを感じることはありますが、 体に蓄積するものではありません。

検査前に不安なことや、便秘・手術歴がある場合は、
遠慮なくスタッフにお伝えください。
患者さんに合わせて、安全に検査を行っています。

まとめ:正しい知識で安心して検査を

  • バリウムは体に吸収されず便として排出される
  • 腸閉塞は非常にまれだが注意は必要
  • 水分摂取と排便確認がとても重要
  • 発泡剤も通常は安全に使用されている

正しい知識を知ることで、 バリウム検査への不安はぐっと減らせます。安心して検査に臨んでくださいね。

参考文献

  • 日本消化器がん検診学会「上部消化管X線検査の安全管理」
  • 厚生労働省「医療における放射線被ばくについて」
  • RadiologyInfo.org「Upper Gastrointestinal (GI) Exam」
  • 更新日:2026/1/26
  • 執筆:診療放射線技師【Poteto/放射線管理士/放射線被ばく相談員/マンモグラフィ撮影認定技師】
  • 参考:本ページは医療現場の一般的な運用に基づきます。個別の判断は担当医とご相談ください。
  • 免責:本サイトの情報は個別診療に代わるものではありません。

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放射線技師
総合病院に勤務している放射線技師のPotetoです!放射線に関する不安や疑問に寄り添うために、このブログを立ち上げました。日々の生活に役立つ放射線の知識や、放射線技師の仕事についてわかりやすく発信しています。
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