バリウム検査ってどんな検査?被ばくは大丈夫?放射線技師がやさしく解説
こんにちは。放射線技師のPotetoです。
健康診断や精密検査で行われることの多いバリウム検査(胃の検査)。 名前は聞いたことがあっても、
「どんな検査なの?」
「放射線をたくさん浴びるんじゃない?」
と不安に感じる方も多いと思います。
今回は、バリウム検査の内容と、 放射線技師が被ばくをできるだけ少なくするために行っている工夫について、 患者さん目線でわかりやすく解説します。
バリウム検査とはどんな検査?
バリウム検査は、正式には”上部消化管X線検査“と呼ばれ、
- 食道
- 胃
- 十二指腸
の形や動きを調べる検査です。
白い造影剤(バリウム)を飲み、 X線(レントゲン)を使って撮影します。胃の形や粘膜の状態を確認し、 異常がないかを調べる目的で行われます。

バリウム検査は「透視」を使う検査です
バリウム検査では、透視(リアルタイムで映像を見る)という方法を使います。
そのため、「ずっとX線が出ているのでは?」と心配される方もいます。
ですが、実際には 必要なときだけ透視を使うようにしています。

放射線技師が被ばくを減らすためにしていること
バリウム検査では、 放射線技師が被ばくを最小限にすることを常に意識しています。
必要のないときは透視を切っています
透視は便利な反面、 使い続けると被ばく量が増えてしまいます。
そのため、
- 観察が必要な場面だけ透視をON
- 不要な場面ではすぐにOFF
といった操作を行っています。
撮影枚数は最低限にしています
「たくさん撮る=よい検査」ではありません。必要な情報が得られるよう、
- 撮影するタイミング
- 撮影する角度
を考えながら、 最小限の撮影枚数で検査を行っています。
息止めや体位の指示には理由があります
検査中、
- 「息を止めてください」
- 「体を回してください」
といった指示が多くあります。これらは、
- 画像のブレを防ぐ
- 撮り直しを減らす
ための大切なポイントです。
結果的に、 再撮影を防ぐこと=被ばくを減らすことにつながります。
バリウム検査の被ばく量はどのくらい?
検査内容や施設によって差はありますが、 バリウム検査の被ばく量は、
日常生活で受ける自然放射線の数年分程度と説明されることが多いです。
もちろん、
- 検査の必要性
- 得られる情報
を考えたうえで行われています。

検査中に不安を感じたらどうすればいい?
バリウム検査は、
- 体を動かすことが多い
- 慣れない姿勢になる
ため、不安や苦しさを感じることもあります。
そんなときは、無理をせず、すぐに放射線技師に伝えてください。状況に応じて、 休憩を入れたり、進め方を調整することができます。
まとめ:バリウム検査は被ばくを意識して行われています
- バリウム検査は胃の状態を見る大切な検査
- 透視は必要なときだけ使用
- 撮影枚数は最低限に調整
- 息止めや体位指示は被ばくを減らす工夫
バリウム検査は、 放射線技師が被ばくをできるだけ少なくするよう配慮しながら行っています。
安心して検査を受けていただけたら嬉しいです。
参考文献
- 日本医学放射線学会「X線透視検査における放射線防護」
- 厚生労働省「医療における放射線被ばくについて」
- RadiologyInfo.org「Upper Gastrointestinal (GI) Exam」
- 更新日:2026/1/26
- 執筆:診療放射線技師【Poteto/放射線管理士/放射線被ばく相談員/マンモグラフィ撮影認定技師】
- 参考:本ページは医療現場の一般的な運用に基づきます。個別の判断は担当医とご相談ください。
- 免責:本サイトの情報は個別診療に代わるものではありません。
