年齢と被ばくの影響って関係あるの?
Poteto
放射線技師Potetoのブログ
こんにちは。放射線技師のPotetoです。
「放射線は外から浴びるもの」と思っていませんか? 実は、私たちの体の中にも自然に放射線を出す物質があり、日常的に体内放射線を受けています。今日は、体内放射線がどこから来るのか、どのくらいの量なのか、食べ物の具体例も交えてやさしくお伝えしますね。
まずは要点
・体内放射線は、主にカリウム40や炭素14など自然に存在する放射性物質によるものです。
・食べ物や呼吸を通じて取り込まれ、体内でごくわずかな放射線を出しています。
・量は小さく、ふだんの生活で健康影響を心配する必要はありません。
食べ物には自然にカリウムが含まれ、そのごく一部がK-40です。下の表は、一般的な一食分を食べたときに体内で受ける放射線量のおおよその目安です(単位:マイクロシーベルト, μSv)。
食品(1食の目安) | カリウム量の目安 | K-40由来の放射線量(目安) |
---|---|---|
バナナ 1本(小さめ) | 約360 mg | 約0.07〜0.1 μSv |
じゃがいも 中1個(皮つき・焼き) | 約920 mg | 約0.14〜0.2 μSv |
ほうれん草 ゆで 1/2カップ | 約590 mg | 約0.1 μSv |
枝豆(ゆで)1/2カップ | 約340 mg | 約0.06〜0.07 μSv |
ヨーグルト(低脂肪・フルーツ入り)1個(170 g) | 約360 mg | 約0.07 μSv |
牛乳 コップ1杯(200 mL) | 約75〜80 mg | 約0.015 μSv |
※ 上記は「食品中のカリウム量 → K-40の放射能 → 体内での影響(実効線量)」の手順で換算した概算です。食品や産地、調理法、量で変わります。
※ 「バナナ1本 ≈ 0.1 μSv」は教育的な目安として広く使われる近似です。
※ 牛乳は1リットルで約0.3 μSv程度なので、200 mLではその約1/5が目安です。